過去の自分から抜け出したきっかけ
Runners File.004 原田 昌弥さん(20代男性)
―Profileー
職業:大学院生(シルクの医療応用の研究)
血液型:O型
教会でやっていること:サッカーや子ども食堂の運営
自分を動物にたとえると:犬、フクロウ
(① 純粋で忠誠を尽くす犬。②一匹で狩りもするフクロウのように、一人黙々と計画的に進めていく点が似ている)
座右の銘:実践が答えだ
趣味:お城巡り、旅行、バイクツーリング
ー座右の銘「実践が答えだ」について教えてください。
これは牧師先生が教えてくださった言葉ですが、研究室に入って自分に与えられたテーマと向き合った時に、理論で終わらせないで実際にやってみた時にわかることがあるし、次に繋がるということを実感しました。ちょっと大変でもやってみてこそわかる!と思って2年間研究を続けてきたところです。
ー聖書に出会うようになったきっかけは?
5年前の2019年、入学する少し前に教会の先輩と偶然知り合うようになりました。
それをきっかけに教会のイベントに参加してみたのですが、ばっちりスーツを決めて司会をしているある先輩の姿に衝撃を受けました。かっこよかったんです。こんな大学生いるんだ、って思って。雰囲気がしっかりしているし、この人たちすごいかもって思って。牧師さんと話す機会もあって、「大学生活どうやって過ごしたいの?」と言われ「遊びもバイトも勉強も全部やっていきます!」と自信満々に答えたんです。
そうしたら「有意義な大学生活ってどんなのだと思う?」と言われ、答えが出せなくて。そこまで考えたことがなかったんですね。普通の友達は目の前のことが楽しければいい、とにかく乗り越えられればいいという感じだけど、ここの人達はいつも先を見据えてやっている。大学生活全体をどう過ごせばいいか、社会人になってよくなるために今どうすべきかを話していた。
確かに目の前のことだけやっていても問題だなってすごく納得できたし理にかなっているのを感じました。それで、「もっとこの人達みたいに成長したい!」と思い相談したところ、聖書を勧めてもらい、学び始めました。
ー自分を高めたいという思いもあったし、教会にいる人の姿がここにいたいと思うきっかけになっていたのですね?
そうですね。教会の人達とサッカーもしていたんですが、最初の1か月間は全然うまくできなくて、毎回悔し涙を流しては先輩達に慰められるっていう(笑)
でもなぜか行くんですよね。ここでしか学べないものがあると感じていたから。
ーそれまで聖書についてどのようなイメージを持っていましたか?
当時自己啓発本を読み漁っている中で『ロングセラーを読みなさい。その中で一番いいのが聖書だ』というような文をどこかで見かけて。その一番良いものを学べるなら!分厚い本の答えを知れるなら!めっちゃいいじゃんと思っていました。
ー聖書を学び始める前の昌弥さんについて教えてください。
まじめの塊でした。高校では、毎日コツコツ勉強を頑張って主席になりました。
友達の友達の友達から勉強を教えてほしいと頼まれるようにもなって、大学も推薦入試で行けました。それ故にすごく高慢だったし、疎外感も抱いていました。ある程度人によく接するけれど、心の中ではそうではなくて苦しかったです。
当時は自分も愛せていないし、人も愛せていなかったですね。
ー今の姿からは想像もつきませんね。性格めっちゃ変わりましたよね!
はい、性格だいぶ良くなった(笑)
神様との一対一の愛をわかってから変わりました。今までは承認欲求を満たすことにばかり考えが向いていたけれど、神様はいつも自分を見てくれて、うまくいってもいかなくても愛してくださっているということをはっきり掴ませてくださったから、たとえ人に認められなくても、うまくいかないことがあっても、神様が愛してくださってるから大丈夫だ!という心が育ちました。
特にコロナの期間にそこを磨かせてくださったなと思います。
ー「いつも自分のことをみてくれているのがわかった」のは、どういう時ですか?
実はコロナ禍で問題を起こしちゃって。人間同士だったら問題を起こしたら見放す、お前はだめだと言われる。自分もそう思っていたし、問題を起こしたからもうここにはいられないと思っていたけれど、神様はそうではなかったんです。
責め立てるのではなく、必要な人と対話して、悔い改められるようにしてくださった。御言葉もくださったし、更に生活の中で祝福もしてくださった。苦しくさせるというよりかは愛することで自分を生かしてくださると実感しました。
ー昌弥さんと天との間にしかない経緯ができたんですね。
次は、『研究者昌弥さん』にお尋ねします。研究と信仰、共通することはありますか?
研究する中で、神様の創造物は本当に完璧だと悟りました。
蚕が形成するシルクは、見た目や分子の構造など、シンプルなのに高い性能を持っているので、本当に完全だなと思います。
お城からもそれを感じられます。お城って基本的に石や木、土、神様が元々創造したもので作られていますが、現代の建築物は主に人間が作ったコンクリートでできていて、大体50~100年しかもたないと聞きます。
それに対して神様が創造なさった石や木、土で作るとすでに400年、500年もっている。だからこそ人間と神様がつくるものは完全さが違うと感じました。
もう一つ例を出すなら人間の体がそう。人間の細胞や器官の動きがあまりにも細かすぎて、しかもその一つ一つが完全すぎて、本当に全知全能な神様だなと感じています。
研究も、根本をわかってこそ本当の意味で研究だなと思っているので、先に神様を学んだ上で研究できているから、両面で頑張りたいです。
ー研究を続ける上での楽しみは何ですか?
何かを発見する度に、工夫してどうなるかを追求していったものが一つ一つ積み重なっていく過程が楽しいです。その点において、研究・マラソン・信仰生活は似ていますね。とにかく歩いてでも走ってでも一旦止まってでも行けばいいんだと思って。もちろん結果も欲しいけど、医療分野で世に出す研究なら10年とかかるのは当たり前だから、一つ一つをやっていってこそ絶対成されると信じています。とにかく進み続ければ必ず行ける。
ー信仰をもててよかったなと思うことはありますか?
神様なしで生きていたならばとにかく人に求めていただろうし、一時的な喜びしか得られなかったと思います。
自分としては良くなりたいし、他の人より勝っていたいと思っても結局うまくできなくて、本当に苦痛が多かったと思うんです。聖書を学び始めた時点ではそんなこと考えていなかったけれど、必ずぶつかっていたであろうことを先に神様が掴んで解いてくださって学生生活を過ごしているから密度が違う。
自分は対外的に何もできなかったコロナの期間の前に、教会に来て聖書を学び自分自身を磨けたからこそ、過去の自分の限界を超えて、より大きなことができるようなったし、たくさんのものを得られました。
実は去年11月に学会があって、ものすごく準備して臨んだけれど、いざ100人の前で口頭発表したら質問に全然答えられなくて、すごく悔しくて落ち込みました。
もし神様も知らなくて御言葉もなければ「俺終わった…」とただ落ち込んで終わることも、今は御言葉で前を向かせてくださる。だから落ち込む度に良くしてくださる神様だなということを何回も感じています。学生の時に教会に来られたことに感謝しています。
ー最後インタビューを見てくれている方へ一言!
聖書を通して学んだことは人生の答えだというけれど、一日一日の答えにもなるし、自分の問題を解いてくれるものだからこそ学んでほしい。一層よい人生を一人でも多くの人が生きられるようになったらいいなと思っています。
昌弥さんの体験談を聞きながら、インタビュアーも思わず「わかる!」と共感してしまうことがたくさんありました。神様は「私一人を分かって愛してくださっている」。教会に通う皆が、そのことを実感する経緯があるのですね。悔しいことも喜びに変え、神様の愛と御言葉で日々自分を磨き続けている昌弥さん。真っすぐで裏表のないその姿を見て、その生はとても輝かしく、たくさんの祝福で溢れているのだなと感じました。
大学院では研究者として、シルクの医療応用の研究に日々励んでいます。
シルクに秘められた神秘さを、熱く語ってくれました。研究者だからこそ分かる、神様の創造物に秘められた神秘ですね✨