神様と共にすることで困難を乗り越える喜び
ー女性のチャレンジを応援する記事に助産院を開業された当時の増田さんが取り上げられていますね。
その時はまだ地域の人が集える交流スペースは増田さんの「夢」でした。
その夢実現に向けて増田さんはこのように答えられています。
“夢は漠然と持っているだけでは実現しない、やりたい!と強く思ったことが実現につながるというのが私の経験を通した持論です”
助産院開設について、強く願うような経緯があったのですか?
長女を育てている時のことです。
当時は1歳未満で卒乳しようと言われていたんですが、なかなかできなくてとても不安でした。
それが桶谷先生と出会わせてくださったきかっけですね。
先生のところで手技を受けてあっさりと卒乳することができましたが、そこには私だけではなく母乳育児で様々な困難を抱えている人達や全国から助産師が仕事を辞めて研修に来ていたんですよ。
ショックをうけました。すごいと思って。
元々赤ちゃんを取り上げたいと思って助産師になったから、まさか母乳育児で開業するとは思っていなかったですが、桶谷先生に出会って自分の考えが変わっていきました。
その時ですね、出産に立ち会う助産師はたくさんいるけれど乳房ケアをきちんとできる人はいないと思ったんです。
それから研修を受けられるようになったのですが、当時は生まれたばかりの子と3歳になる子がいましたが、上の子を預かってくれる施設がなかったのでどうしようかと思ったんですけど、お隣のご夫婦が協力してくださることになって。
誰かに背中をポンと押されたような感じがしたんです。
周りが整っていってしまって、研修を受けざるを得ない状況になっていきました。
こんなことってないですよね。
ー10年ほど前に聖書を学び始められたそうですが、学ぶ前と後で事業に対する思いや考えの変化はありましたか?
もともと神様はいらっしゃると思っていたけれど、漠然としたものでした。
娘がプロテスタントの教会へ行っていて、高校の時に洗礼を受けているんですけど、別に構わないと思っていました。
ー娘さんから聖書を学ばれ、教会に通うようになったと聞きましたが?
その通りです。
でも、聖書を学びはしたけど、堅固な信仰というのはなかったと思います。
人からどう思われているかを気にし続けていたし、良い人でいようと思っていました。
教会と仕事、どちらかを選択しなければいけない時も仕事を選んだりしていたし。
聖書を学ぶ前より神様はいらっしゃるんだっていう気持ちは強くなりましたが、ただ教会へ行ってますという感じで、学んでもあまり残っていませんでした。
そんな状態でしたが、コロナになってから一変しましたね。
聖書も通読するようになったし、御言葉をすごく聞くようになりました。
ーコロナ期間、最初はショックでしたか?
最初はそうでした。仕事も休みなさいと言われて収入もなかったですし。
ですけど、「コロナは不安でしかないけど、でも私たちには希望でしかないよね」って娘によく言っていたんですよ。
それおかしいでしょ。
でも、御言葉をたくさんいただいているうちに、自分達の未来は明るいってなんとなく感覚的に思えてきて。
経済的な問題よりも、学べる楽しさの方が先だったんです。
ー心に残った御言葉はありますか?
神様がいつも私たちを助けてくださっているということです。
困難なことがあったとしても常にそばにいてくださる、ただ心配するなとおっしゃる。助けてくださる。
それですかね。
仕事をする中でも、以前はこの人良くなるかなと不安に思ったり、逆に妙に過剰な自信があったりしましたが、今はないですもんね。
神様が共にしてくださっているから大丈夫!そこがコロナ以降違っています。
ーコロナ期間を経て信仰が育っていったのですね。具体的に変わったことは?
本当に大変な人がいらっしゃるじゃないですか、その時祈ります。
施術をしながら、「この方を助けてくださいと。ここ悪いところもう少し良くならないですかね…」とか。
今までは自分がなんとかしないといけないと思っていたので、心の苦しさがありました。
もちろん今は苦しくないというと嘘になるけれど、神様がついているから一人ではないと感じています。
神様と共にやれるようになったことが一番いいことじゃないかなと思います。
ー増田さんの今の夢や目標があれば聞かせてください
仕事とは関係がないですが、自分自身をつくることです。
ー信仰をもつ前も、自分を作ろうと思われていましたか?
自分を作る種類が違います。
仕事をしているときは技術的に高めることだけど、今は精神的なものや自分の平素の行動であって、次元の違うものを求めているというか、高めていきたいなと思っているんですよね。
ー夢がないと嘆く人もいますが、夢を見つけるにはどうしたらいいと思いますか?
私は今70歳なんですね。
なんですけど年齢や性別にかかわらず前に向かって歩いていくと夢というものは見つかるような気がするんです。
70だけど気持ちとしては70ではない。
ここでおしまいっていうんじゃなくて、先を見て色々行動していくと自分のやりたいことがみつかると思うんですけど、でも「これだっ!」て思うのはやっぱり感動ですよね。
ずっと自分の過去をみていると、常に神様がついているような感じがしませんか?
もう道がつくられているような気がします。
自分がやってきているようにしているけれど、絶対神様よねって。
良い人に巡り合えたと言ったけれど、それは神様が良い人を配置してくださっていたということ。
運がよかっただけではいけないですね。
時に合わせて神様がそのようにされていたんだなっていうのを考えられるようになりました。
だからこそ、もっともっと神様が喜ばれる自分に作っていかなければいけないなって思います。
ーインタビューを終わろうと思います。最後に一言お願いします!
話しながら自分の気持ちを見つめ直すことができたし、自分の中の神様がどれだけ大きくいらっしゃるのかということを再確認しました。
本当におっしゃることをやるしかない。
その時に自分ができないんじゃないかなと思うところが出てくるので、もっと肯定的に考えてやっていこうと思いました。
ありがとうございます。
前に進んでいく中できっかけを掴んでここまでこられた増田さん。
振り返れば振り返るほどそこには神様がいらっしゃり、未来を一緒に思い描いて導いてくださっていたんだなと感じました。
コロナのような前代未聞な出来事も、信仰が希望に変えていく。
どんなことがあっても神様が共にしてくださっているから大丈夫、そばにいてくださるから大丈夫!
というシンプルだけど確固たる思いに、神様が喜ばれているように感じました。
本棚には図書館のようにびっしりと本が並んでいました。絵本の読み聞かせも大変お上手です。
温かみの溢れる手から増田さんの優しさが伝わってきます。
増田さんの想いがたくさん詰まった助産院です。夢に向かって歩み続ける姿がとても素敵です。